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<うつを治すのに害になるもの>

最近では、「うつ病」という言葉を、誰もが知っています。
そして、「うつは心の風邪だ」とか「治るものである」という知識も持っています。
また、「励ましてはいけない」とか「休息が一番だ」とか「家族の理解が必要だ」とか
そういうことまで知識として知っている方が増えました。
それもこれも、近年メディア・新聞・出版物等で、「心の病」や「人間の精神」について
クローズアップされ続けてきた結果です。

けれども逆に、近年は情報が氾濫し、「正しい知識」「間違っている知識」も含めて、
うつ病の患者さんが、「そこまで知らない方が…」という知識まで持っている方が増えてきました。

うつになってしまった方は、症状が重いとき、
本当に、TVも見たくない・本も読みたくない・メールも打つ気にならないし・
家族と話す気にもならず・掃除機の音・車の音などの生活音すら耳障りで、
太陽の光さえ疎ましいと感じながら毎日を過ごします。

だから、起きられるようになって、TVを見たり、本を読んだりできるようになると、
できなかった時期の分まで取り戻すかのように、自宅でパソコンをいじり、
本を読み、横になって昼間にお昼寝しては、夜な夜なネットサーフィンをすることが増えます。
そうして、いずれ、自分の病気について調べ始めるのです・・・

けれども、うつの当人がうつを調べると、
案外ショックな情報や、一見自分に当てはまる情報が目に入ってきます。

そうして、結果、憶測から「不安」をあおり、「焦り」「悲観」するようになり、
「医師にかかること以外に、他にやれることはないか?と無理をする」ようになり、
「情報で自己暗示を掛けてしまう」ようになり、
さらには「うつの人同士でネット上で仲良くしたり」しはじめ、
回復が止まってしまうことがあります。

こうなると、もはや、「うつの治療のための静養」には、なっていないことが多いのです・・・

本を読みすぎる。ネットサーフィンしすぎる。得体の知れないサプリに高額を支払う。
病気の人同士で誤った知識を元にネットで慰めあったり、援助したり、集まったりする。
生活サイクルが乱れる。→もう静養になっていない。
治療の足りないことばかりが目に付く。
医療・医師・薬の処方内容に不信を抱く。
こうして、情報の氾濫が、うつの患者にとって良くない影響が出てしまうことが増えたのです。

大切なのは。
★うつに関する素人・うつ患者の書き込み・掲示板などは見ない・参加しない・関わらない
★うつの治療をなさっている方は、うつについて、調べすぎないで下さい
★多くの情報を見て、自分に当てはまるからと言って、その情報を鵜呑みにしない
★うつ関連の本を、片っ端から読みあさるようなことはしない
★うつに関する専門家でない人が書いたネットのページは読まない
★ネットでの情報は正しくない知識が多いこともあり、ネットサーフィンは最小に
★お薬についてや、治療過程についての説明は医師からきちんと受け、
 説明してくれない医師にはこちらから積極的に質問し、尋ねること


また、会社を休職中の方は、社会復帰する前に、
正しいリハビリ方法を実践することが、とても重要です。

静養中は、「規則正しい生活」を心掛けながらも、
心穏やかに静養期間を過ごしてください。

起きられるようになったら、ベランダに出たり、
公園に出かけたりして、たくさん太陽を浴びてください。

そして、自己判断で勝手な行動は取らずに、
専門家に確認する・質問する・相談することを大切にしてほしいと思います。


自ら勉強し、多くの情報・知識を増やした結果、
「こういう薬を処方するなんて!あの医師は、一体僕の何を見ているんだ?!」と
医師に対する不信感を持つようになったり、
「僕にこういう薬を出したということは、うつ病とは違う診断名もついているのだな」と
勝手に憶測して落胆してしまったり、
「私にはこういう症状が残っているのに、こういう薬は処方してもらえないのかしら?」
といった不満を持つようになったり、
「○○にこう書いてあったからそうしてきたのに、全然良くならない!」と
不安感を持つようになっていたり、
「こういう薬を処方されたらおしまいだ」と思い込んだり、
こんな大変な過程は踏まなくても良いのです。


本当の、うつからの回復は、「正しい静養」→「正しいリハビリ」、これに限るのです。

医師はなかなか時間が取れません。
起きられるようになってきたら、心理カウンセラーとリハビリの始め時ですよ(^-^)

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